膝痛シリーズです。今回は内側側副靭帯損傷について書いていきます。
内側側副靭帯とは?
膝関節の内側についている靭帯です。
立っている状態であれば膝関節が内側にねじれる事を防ぎます(X脚方向を制動する)。
引用文献:STANLEY HOPPENFELD、野島元雄 監修、四肢と脊柱の診かたより
上の絵は内側側副靭帯の損傷の有無、程度を把握する為の検査です。
膝関節を内側に押して足首を外側に引っ張り、膝関節の内側を開くように抵抗をかけます。
内側側副靭帯が損傷していると痛みを訴え、不安定になりこのテストでも健側(良いほうの膝関節)と比べて動きが大きくなります。
膝関節の靭帯損傷の中で内側側副靭帯損傷は多いですが、内側側副靱帯は血行が多いので治癒力が高いとされています。
治療方法は、ほとんどの場合は保存療法が行われます。
保存療法の内容は、腫れや炎症を抑える目的でアイシング、リハビリ内容は膝の動きの獲得のための関節可動域訓練、筋力をつけ安定させる目的で膝関節周囲の筋肉の強化を行います。